2024.06.21
社員旅行で雲仙に行ってきました
6月1日より一泊二日の社員旅行で雲仙・武雄温泉に行ってきました。
【1日目】
佐賀県に到着。名水百選のひとつ、清水川上流にある鯉料理の名店「鯉しげ」で昼食。
名物の「鯉のあらい」舟盛や鯉こくをいただきました。
食後は雲仙多良シーラインを見学。
国の主導による諫早湾の干拓事業に伴い
全長8㎞にも及ぶ潮受堤防が諫早湾のど真ん中を縦断するという大規模土木工事が行われました。
2007年その堤防の上に道路が開通。道路を挟んで水面の景色が異なります。
このまま湾を渡り、雲仙に向かいます。
雲仙ロープウェイに到着。
標高約1100mの仁田峠駅から標高1333mの妙見岳駅へゴンドラで上ります。
長崎県で一番高い展望所で、有明海上空に広がる雄大な雲海と
平成2年の普賢岳噴火の溶岩噴出で新たに形成された平成新山を間近に見ることができました。
(帰りのゴンドラ乗場はちょっと怖い)
宿は普賢岳の麓にある雲仙温泉 雲仙みかどホテルです。
正門の立派な幹は、かつて普賢岳噴火に耐え残った樹齢800年の椎の大木でした。
土石流災害を防ぐ防災ダム工事のために仕方なく伐採されましたが
この木を後世に残したいというオーナーの祈念により宿のシンボルとして正門に迎えられたとのことです。
門だけでなく館内の至る所に、個性的な天然木や樹齢数百年という銘木が据付けられています。
オーナーの樹木への愛情溢れる建物の造りに、わたしたち建設業者も心躍ります。
館内のビュッフェダイニング せんなぎ で夕食。国産和牛・蟹など豪華料理と地酒・九州焼酎を堪能しました。
【2日目】
土石流が海を埋めてできた新しい土地に建てられた、雲仙岳災害記念館「がまだすドーム」を見学。
「がまだす」とは島原地方の方言で「がんばる」という意味です
自然災害の脅威に対し ―事前に備え、発生時に地域の安全を守り、被災から復旧復興する―
わたしたち建設業者は常にそれらのアクションの最前線に立っています。
この地に起きた大規模な火山災害の記録を目の当たりにし、
苛烈な現場に立ち向かった当時の皆さんにただただ頭が下がる思いです。
犠牲となった方々へあらためて哀悼の意を捧げるとともに、
懸命に救助した方々、そして見事に復興を成し遂げられた地元の方々へ深く敬意を表します。
地域振興の念頭に人と火山との共生をうたう島原半島は、2009年に日本初の世界ジオパーク認定を受けました。
昼前に武雄温泉に到着、国指定重要文化財の楼門と新館を見学しました。
どちらも、佐賀県出身の建築家で、東京駅を設計した辰野金吾が設計。大正初期に建てられました。
楼門の鮮やかな色彩は平成25年の保存修理で新築当時の朱色を復元したもの。釘を全く使用していません。
新館は平成15年に復元工事が完成。浴室に使われた珍しいタイルをはじめ、大正初期の華やかな姿が蘇りました。
昼食は楼門近くにあるお豆腐の名店、佐嘉平川屋 武雄温泉本店で名物の温泉湯豆腐を食べました。
お土産に名物デザート豆乳もち、さらに武雄温泉駅カフェ カイロ堂に立ち寄り
九州駅弁グランプリ1位に輝いた佐賀牛極上カルビ焼肉弁当も仕入れて、帰路につきました。
国家の干拓事業、被災地の復興と振興事業、大正建築の粋を間近で見ることができ
充実した2日間でした。